バスケットボールのB2リーグが5日に開幕する。ベルテックスB2リー70%ぐらいでもプレーオフで100%に昇格2年目となるベルテックス静岡は、静岡敵地で山形と対戦する。グ開C開今季から森高大(たかひろ)新ヘッドコーチ(HC、幕へ幕は35)を迎え、東大大H7月の始動から約3か月が経過 。卒のスポーツ の 歴史「しずおか報知」では、森高本番を迎える若き指揮官に今の心境などを直撃した 。ベルテックスB2リー70%ぐらいでもプレーオフで100%に
(取材・構成=塩沢 武士)
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森ベルテがいよいよ船出する。静岡開幕まであと2日。グ開C開7月11日に日本人だけで新チームがスタートし、幕へ幕は8月に外国人選手が合流した。東大大H非公開試合やプレシーズンゲーム 、卒の天皇杯の群馬戦と試行錯誤しながら完成形を目指している 。森高
「経験を積んでいい流れになっている。ベルテックスB2リー70%ぐらいでもプレーオフで100%にでも、正直、開幕は70%ぐらいでいい 。プレーオフで100%になるように精度を高めていく。もちろん 、70%でも勝つ力はついている」
A東京でアシスタントコーチ(AC)などを務め、yahoo 速報今季から初めてHCに就任。トップの責任の重さは痛感している。
「決断量の多さが全然違う。試合での起用法 、戦術の変更はもちろん、練習内容から普段の行動。一瞬でベストの“解”が求められる。判断力が大切」
昨年は3点シュート成功率がリーグ2位だったが 、今季はゴール付近のペイント内での得点比率が高まった 。大型選手の補強で課題だったリバウンドも解消しつつある 。HCが交代し、チームの色は変わりつつある 。
「確実に勝ち星を重ねるにはペイント内のシュートとリバウンドは重要。リバウンドが弱くて、スリーが当たるチームの順位は真ん中から下という印象がある。ペイント内を支配することが 、安定して勝つチームだと思う」
選手の平均年齢が下がった。昨季開幕時のメンバー平均29歳から今季は27・6歳 。特にPGは岡田雄三(28)のほか陳岡燈生(とい 、23)、鍋田隆征(23)の大卒コンビの計3人で1年前の29・3歳から24・7歳と若返った。
「若い2人のPGを今後のチームのために育てていくのが 、指導者としての使命だと思う 。経験が必要なポジションで未知数だけど 、伸びしろは十分ある」
練習の雰囲気も一変した 。技術練習の時間が増え、プレーの約束事が多くなった 。何より練習中は 、日本人HCが流ちょうな英語で話した言葉を 、池野雄人マネジャー兼通訳(39)が日本語に訳す 。一見、不可解だが 、指揮官は「この方が選手に浸透しやすい」という。
「A東京で練習を任された時、日本語で話して通訳を交えていたら 、時間差があるせいか外国人がポカーンとしていた 。じゃあ、英語ならどうかと。外国人はすぐ理解できるし 、バスケ用語なら日本人にもだいたい分かる。細かいところは後から言えばいい」
A東京ではACを9年 。HCではなく、AC業を極めたいという思いがあったという。
「2、3年ほど前に 、もしACを極めるにしても 、一度、HCをやってみて(HCの)気持ちが分からないとダメだということに気づいた。今後 、どっちのキャリアにいくにしろ、一回はHCに挑戦しないと、中途半端になる気がして挑戦を決意した」
東大出身 。卒業生は閣僚や大手企業で安定した人生を送るというイメージが強い中、東大卒でBリーグ初のHCに就任 。厳しい勝負の世界で生きる選択をしたその思いは。
「実は高校卒業後に1年浪人している。浪人生は“無職” 。1年間 、そういう見られ方をしていたのに 、大学受かった瞬間から『東大生』と言われる。見られ方があまりに変わり過ぎて 、当時、そのレッテルに振り回されたら怖いなと感じた 。ただ、自分は以前から『バスケットの指導者になりたい』という考えを持っていただけ 。そこはブラさないで行きたいと思ってます」
最後に改めて今季のチーム目標を聞いた 。
「B2優勝とB1昇格を目指して頑張ります」
◆森 高大(もり・たかひろ)1989年6月30日 、香川生まれ。35歳。高松高から東大に進学し、ウエストバージニア大学院を卒業 。B1のA東京ACなどを9年務めて、今季からベルテックス静岡HCに就任。170センチ 、73キロ。
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